インクレディブル・ハルク

 見ました。実はアン・リー版もテレビ版も未見なのですが、テレビでハルクを演じてたルー・フェグリノが出てたのはわかりました(ハルクの声も兼任)。スタン・リーは最初気づかなかったのですが、IMDb見てあああの人かと納得。
 思ったよりこじんまりとした映画化でしたが、ドラマより見せ場優先の作劇は潔くてよかったです。
 主演のエドワード・ノートンが自分で脚本を全面的にリライトしたとのことで、どこまでが彼の意向なのか元の脚本どおりなのかはたまた監督のルイ・リテリエの趣味なのかわかりませんが、街を救うために恋人の制止を振り切り命がけで変身するウルトラセブンの「史上最大の侵略」風展開、ロス将軍が「緑のヤツを援護しろ!」と叫ぶのは「ガメラ2」、そして最後のキメ技を繰り出す前にちゃんと技の名前を叫ぶスーパーロボット的演出と、さまざまなカッコいい趣向が用意されたクライマックスが燃えます。普段はあんまり趣味じゃないリヴ・タイラーのパッツン前髪+メガネもグッと来ましたな。
 それにしてもラストの社長登場シーンを見るにつけ「アイアンマン」の公開が遅れたことが悔やまれます。

 あと「WANTED」のDAIGOの影に隠れて、水嶋ヒロの吹替が全然話題になってなかったのもかわいそうでした。