決断の3時10分

 2007年に作られたラッセル・クロウクリスチャン・ベールによるリメイク版「3:10 to Yuma」が一向に日本公開されないうちに、1957年のオリジナル版がWOWOWでオンエア。逮捕された強盗団のリーダーにグレン・フォード、彼を3時10分発ユマ行きの列車に乗せるまで護衛を勤める牧場主にヴァン・ヘフリンが扮し、ホテルの一室に立てこもる二人の男の心理戦に重点を置いたサスペンス西部劇。原作はエルモア・レナード
 家族のために報酬に惹かれて護衛の仕事を引き受けるも、捕らえられてもなお自信満々で妙に人を引きつける魅力を放つフォードの揺さぶりにグラグラ揺れたり、脂汗をかきつつ無法者たちの包囲網を必死になって突破するヴァン・ヘフリンのヒーロー然としていない普通の人間ぶりがよかったです。さすが「シェーン」の農夫の父さんを演じた人。基本的にグレン・フォードに花を持たせる映画なので結末は途中で予測がつくのですが、あのラストを踏まえて考えると「決断の3時10分」という邦題はなかなか秀逸だと思います。でも最後のリチャード・ジャッケルはかわいそうだよなあ…。
 ともあれ、早いところリメイク版も公開してほしいものです。

 そうこうしているうちにもう一本の西部劇大作「Appaloosa」はDVDスルー決定。エド・ハリスヴィゴ・モーテンセンなのに!
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