ランド・オブ・ザ・デッド

 なんとなく今まで見逃していたけど「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」の予習も兼ねて視聴。「ゾンビ」や「死霊のえじき」のような終末感には乏しいけれど、西部劇や戦争映画のクリシェを詰め込んだ脚本に対して、どこか醒めたようなゆるやかな演出を施すロメロの作風は変わっていなかった。後半でジョン・レグイザモが「おれはいつも肝心なときにうまくいかないのさ」とうそぶく場面の横顔がウォーレン・オーツそっくりで泣かせる。