森は生きている

 まずクイズです。

 さて、これはいったいなんでしょう?





 正解は…フクロウのための巣箱です。



 というわけで、本日は朝からフクロウの巣箱掛けのお手伝いでした。


 寒い。草の上にはまだ霜が降りたままです。



 設置場所を求めて森の奥へと入っていきます。
 聞こえるのは鳥の鳴き声と、凍っていた小川の氷が陽が昇るにつれて融けてゆくときの独特の音だけ。


「…C・W・ニコルデス…モリハイキテイル…」意味もなくモノマネをしてみます。



 この木に巣箱を掛けます。3人がかりで奮闘すること小一時間。



 設置完了。あとはフクロウがここを棲家に選んでくれるといいのですが…。
 今日はここを含めて3ヵ所に巣箱を掛けました。





 長いハシゴを担いで森の奥へと入ってゆき、なるべく高い場所へと設置する重労働。
 まあ、ぼくはずっと下にいたのでそんなに大変ではなかったのですけど。


 ちょっと奥のほうへ入ると、先日降った雪がまだ残っていました。


 その帰りに、ちょっと寄り道をしていたら、背後になにものかの気配が。



 道路を横断してきたらしいエゾシカが、駐車場をひょこひょこ歩いていました。




 一頭だけかと思ったら、林の中でほかの仲間たちが待っています。

 見ているぶんには愛らしいのですが、木の皮を食べて枯らしたり牧草地や畑を荒らしたりするだけでなく、不意に道路に飛び出してきて走行中の車両へスーサイド・アタックを仕掛けてきたりもする極めて危険な動物です。



「モリハイキテイル…C・W・ニコルデス…」