2008年に見た映画ベスト - The Secret Doctrine（秘密教理）

　もういい加減やらないといけないだろうと思うので、今年見て心を動かされた映画をまとめてみます。
　以前にも書いたとおり今年は一度も劇場へ行かなかったので、DVDとBSで視聴した初見の作品から、新作･旧作問わず見た順番に10本選びました。まったく役に立たないベストテンです。

○デス・プルーフ in グラインドハウス
○南国土佐を後にして
○資金源強奪
○殺人捜査線
○フォロー・ミー
○ワン・ツー・スリーラブ・ハント作戦
○転々
○ダークナイト
○メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
○イースタン・プロミス

　この中からどうしても一本選べというなら、邦画は「資金源強奪」、洋画は「殺人捜査線」でしょうか。
　「殺人〜」はWOWOWのドン・シーゲル特集で視聴。密輸組織に雇われた殺し屋2人が次から次へと標的の家を移動し、警察がそれを追うという90分足らずの物語なのですが、冒頭から度肝を抜くようなアクションに始まり、凶暴なイーライ・ウォラックと死者の最後の言葉を集める相棒ロバート･キースの歪んだコンビネーション、屋内空間を使ったサスペンスと繰り返される落下シーン、「ユージュアル・サスペクツ」に遥かに先行する誰も正体を知らない組織のボスの不気味さと、ものすごく鮮烈な印象の映画でした。
　スクリーン･プロセスを使ったカーチェイスシーンの迫力も異様で、実際に動いていない車の中で投影された画像に合わせて俳優がリアクションしているだけなのに、どうして観るものをあんなに圧倒するのかがすごく謎！　ソフト化されていないのが残念です。
　（なお、これも未ソフト化の「フォロー･ミー」は、12月27日の深夜にふたたびNHK-BSで放送されるそうなので、未見の方はこの機会にぜひ。とても素敵な映画です）

　映画史的に見ると今年の公開作は傑作揃いだったようですが、自分が見た範囲で言えば、昨年の「柔道龍虎房」のような脳天をガツンとやられるほどの衝撃には巡りあえませんでした。
　来年はなんとか「空中キャンプ」さんのアンケートにも参加できるといいな。