海から来た2009年映画ベスト

今年は調子に乗って、空中キャンプさんの“2009年の映画をふりかえる”アンケートにも初参加したいと思います。と言っても、今年は映画館で2本しか見てないんですけどね!

1. 名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別

cinemathejury(id:cimenathejury)/独身ニート男子(36才)。最近は昆布先生と呼ばれています。なぜだ。

2. 2009年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください

グラン・トリノ」/「アンダーカヴァー」/「チェンジリング

3. 2で選んだ映画のなかで、印象に残っている場面をひとつ教えてください

グラン・トリノ」で主人公が贈られる電話機のボタンのデカさ。

4. 今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか

ランダ大佐ことクリストフ・ヴァルツもとてもよかったのですが、ここは「グラン・トリノ」のアーニー・ハーを推します。仮に100人の男性に対して「メラニー・ロランとアーニー・ハー、どちらと結婚したい?」と問うた時に、たとえ98人の男性がメラニー・ロランと答えても、ひとりだけ胸を張ってアーニー・ハーと答えたい(残りのひとりはなぜか酒井和歌子と回答)。

5. ひとことコメント

去年の暮れにもっと映画館行きたい!と宣言したはずなのに、今年は2回しか行けませんでした。来年はワーナー・マイカル釧路が毎日料金1000円という捨て身のキャンペーンをはじめるみたいなので、もう少し通いたいと思います…あと今年はついに我が家でもブルーレイを導入したので、これからもソフトの買い替え地獄が続きそうな予感(そのまえに働け)。


2009年映画ベストテン

併せて今年見てよかった映画を10本挙げてみます。例によって順不同、DVDで見た旧作も入ってます。

片腕マシンガール

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NIKKATSU CORPORATION(NK)(D) (2009-01-23)
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晦日にDVD借りてきて、そのまま元旦までずーっと繰り返し見てた。年の始めに年間ベスト決定の瞬間。もちろんセルDVDを買ったことは言うまでもない。

インビジブル・ターゲット

ベニー・チャンは今年「コネクテッド」が公開されたけど、去年公開のこちらがまったく評判にならなかったのはなぜだ!間違いなく香港アクション映画史に残る傑作なのに!

東京残酷警察

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NIKKATSU CORPORATION(NK)(D) (2009-04-10)
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こちらもDVDを購入して連日連夜の鑑賞。しいなえいひ最高!

グラン・トリノ

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ワーナー・ホーム・ビデオ (2009-09-16)
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グラン・トリノが走り去るエンド・タイトルで、「音楽/カイル・イーストウッド」のクレジットが出て「ああ、今回はレニー・ニーハウスじゃないんだよなあ…」と思った次の瞬間、「オーケストラ指揮/レニー・ニーハウス」の文字が画面に浮かんだときは、イーストウッドの盟友に対する感謝と敬意が感じられてジーンと来た。

アンダーカヴァー

アンダーカヴァー [DVD]
ポニーキャニオン (2009-04-24)
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題名や惹句から想像するような潜入捜査のエピソードは起承転結の承にあたる部分のみで、後半は一転して堂々たる70年代スタイルの警察映画に。内容を要約すると“父から子、兄から弟へと受け継がれる警官魂”ということになるのだろうけれど、そう呼ぶにはあまりに苦くもの悲しい物語。

ウォッチメン

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パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2009-09-11)
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映画化にあたっては原作からいろいろ細かくアレンジされているのだけど、個人的に一番感心したのはロールシャッハが刑務所の食堂で煮えたぎったフライヤーをつかむ時、ちゃんと仕切りのガラスを割っていたこと。いや、原作だとアレがむき出しで置いてあって、読み返すたびに「あぶねえなあ…」と思っていたので(そこかよ!)。

チョコレート・ファイター

設定の無茶さも含めて素晴らしい映画。最後の壁面ファイトでは、作り手の情熱が伝播して泣いてしまった。

3時10分、決断のとき

これも泣いた。しかしオリジナル版の爽やかな印象があるせいか、あの幕切れには納得していない。

チェンジリング

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ジェネオン・ユニバーサル (2009-07-17)
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これと「グラン・トリノ」が同じ年に公開されたというのが信じられない。でもそのせいでベストテンでは票が割れそうな予感もする。ヤバラ刑事ことマイケル・ケリーは「ドーン・オブ・ザ・デッド」のCJに続くイイ役だったけど、イーストウッドはあの映画見たのだろうか。

ヒットマンズ・レクイエム

劇作家のマーティン・マクドナーが監督・脚本を手がけ、主演のコリン・ファレルはゴールデングローブの主演男優賞受賞 (ミュージカル・コメディ部門)、さらにアカデミー脚本賞ノミネートなど今年の賞レースで大健闘した“In Bruges”がなぜか日本ではDVDスルー(しかもレンタルのみ)。笑いあり恋あり友情あり血みどろバイオレンスあり、さらにツイストの効いた展開とたいへんによくできた映画なのに…いや、原因はたぶん××ネタだろうと思うけどさ。


…と10本決めたら「イングロリアス・バスターズ」を入れるの忘れてた!


ほかに今年見た映画では、「ヒトラーの贋札」「インクレディブル・ハルク」「アイアンマン」「バンク・ジョブ」「Mr.ソクラテス」「THE LOST 失われた黒い夏」「オカルト」「ソドムの市(高橋洋)」「エグザイル/絆」「戦場からの脱出」「ワイルド・バレット」「エージェント・ゾーハン」「チェイサー」「プロテージ/偽りの絆」「幸福」「1942奇談」「スリ」などがよかったです。「レスラー」と「愛のむき出し」をまだ見ていないのが悔やまれる。

そして旧作でダントツによかったのが、ジョニー・トーの「ファイヤーライン」でした。

ファイヤーライン [DVD]
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