スペース カウボーイ
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冒頭に挙げた生年を見てもらえばわかるように、トミー・リー・ジョーンズは他の主演3人より年齢が一廻り以上若いし、キャリア面でも映画デビューは1970年、スターとして脚光を浴びたのは90年代に入ってからとかなりの遅咲き。60年代から活躍しているイーストウッドらと比べるとどうしても"後輩"という印象は拭えない。それにサザーランドとガーナーは過去にイーストウッドと共演経験はあるけれど、ジョーンズとはまったくの初顔合わせ(その代わりというわけではないんだろうけど、ジョン・フリン監督の「ローリング・サンダー」でジョーンズと共演したウィリアム・ディベインが登場する趣向がうれしい)。
それらを考えると、この映画は一見"老人4人組が若者たちを蹴散らす映画"のようだけど、本当は"イーストウッドが苦労人の後輩に『映画を作るってのはこういうことさ』と教えるための映画"なんじゃないかと思えてくる。実際、ジョーンズは本作から5年後の2005年に現代西部劇「メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬」で監督・主演を兼任するが、そこに影響が見て取れなくもない。そういう意味ではまぎれもないイーストウッド映画。
あまりに結末が素晴らしすぎるゆえに、脚本がエンディングから逆算して書かれてるようなところもちょっと気になったりするんだけど、やっぱりあのラストシーンはセンス・オブ・ワンダーというほかないと思う。シナトラのあの歌声!
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