バンク・ジョブ
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2009/03/25
- メディア: DVD
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その日実際に何が起きてその後どうなったかは英語版ウィキペディアのBaker Street robberyの項目にくわしいのですが、この映画では貸金庫の中に隠された英国王室のスキャンダル写真を奪取しようとする政府の陰謀説を採っていて、そこから事の重大さに気づいた実行犯たちの生き残りを賭けた駆け引きがスリリングに描かれていきます。
この手の実話ものは虚構と史実の巧みな組み合わせが重要なわけで、劇中にさりげなくレノン&ヨーコのそっくりさんが座ってたり、終盤にマウントバッテン卿がちょっといい役で登場したり(実際の卿は1975年に乗っていたヨットをIRAに爆破されて死亡)、実在の人物がひょっこり出てくるのがよかったですね。背景となる70年代の雰囲気もいい感じだったと思います。なお、脚本のディック・クレメント&イアン・ラ・フレネのコンビはマイケル・ウィナー監督の「ジョーカー野郎」「脱走山脈」といった初期の快作群も手がける大ベテラン。
主演のジェイソン・ステイサムは普段は借金取りに追われる妻子持ちの中古車屋だけど、いざとなると頭も腕も立つタフガイという、ガイ・リッチー作品と「トランスポーター」の中間風のキャラクターを快演しています。最近の主演級スターではほとんど絶滅した本物のヤクザっぽさを出せる俳優で好きなんですが、1972年生まれのまだ36歳!ちなみにぼくも来月の25日で36歳になりますが、つまり4月25日で36歳になりますが、とても同世代とは思えない…(特に頭髪)。
あと「名探偵ポワロ」のデヴィッド・スーシェが悪役で登場するんですけど、この人ちょっと前に「もう暴力映画には出ない」って宣言してたような。
このステイサムの着てるような70年代風のレザージャケットが欲しいんですよね…。