ほんとにあった怖い話 冬の特別編2009
普段はあまり真剣にこのシリーズ見てないんですが、大橋のぞみ吉高由里子が出るというので視聴。再現ドラマは二本のみで、監督はどちらも鶴田法男。
大橋のぞみ主演の第1話「憑かれた山」は、両親と幼い娘が迷い込んだ山中で怪異に出会う話。林の中に佇む不気味な集団がいかにも鶴田演出。彼らと父親を同じフレームに入れない画面構成(車の窓越しに両者が同じフレームに入るショットでもフロントピラーを使って区切っている)もベテランの技です。ちゃんと前宣伝どおり崖の上のシーンもあるんだけど、ドライブ中の親子三人が禁断の地に踏み込んじゃうプロットはどちらかといえば「千と(以下自粛)。
吉高由里子主演の第2話「血ぬられた旅館」は、友人と旅行に行った山奥の温泉宿で…というスタンダードな怪談。宿も女将さんも一見普通っぽいのに部屋だけが明らかに異常な不気味描写に、見せ場の幽霊演出も手馴れたものでした。友人役が「紺野さんと遊ぼう」のメンチこと平田薫という狙ったキャスティングで、KYそうな彼女も実は…というオチ。ただ、温泉宿の話なのに入浴シーンがないのは納得がいきません。
どちらも十分な怪奇ムードを盛り上げるには尺が短く、ショック描写もほとんどない地味な話でしたが、いまどきのゴールデンタイムで放映するジュブナイル怪談としては十分じゃないでしょうか。
あと、除霊されるアッキーナの涙と鼻水だらけの顔がドアップで繰り返し流れるのが羞恥プレイっぽくてよかったです。なんかシネマジックのSMビデオみたい。鼻フックかけたいなぁ…。
素直に紺野さんとメンチが旅行に行く話として見るのもアリかも。匂いかいでたし。
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