地獄の私刑 黒い欲望の報酬


 これも500円。いやーな感じの70年代英国製サスペンスの小品。監督は「血臭の森」のシドニー・ヘイヤーズ。
 幼い末娘を惨殺されたパブの主人が、息子や友人とともに証拠不十分で釈放された容疑者を地下室に拉致監禁して自白させようとするものの、暴行のあげくに死んだと思ってあたふたしたり、警察に疑われたり、反抗期の長女にバレたり、ドン詰まりになった息子と若い義母がいい仲になったりと、家庭崩壊の一途をたどる羽目に。さらには別人が容疑者として拘留されたと知り…。
 結局最後はぐるっと一回転して元の位置に着地するオチなんだけど、監禁される容疑者の中年男を演じたケネス・グリフィス(『ワイルド・ギース』のウィッティ衛生兵!)のダメ人間っぷりが身につまされるようです。エロいジョーン・コリンズの義母と息子との濡れ場で、割れた容疑者のメガネ越しの映像をモザイク代わりに使うアイディアが昔の洋ピンみたいで懐かしい。あと息子のガールフレンド役で若き日のシニード・キューザックも出ています。
「やーねーロリコンって」という主題のはずなのに、小学校高学年か中学生くらいの長女が超ミニにブーツでやたらチラチラさせるのも謎。

 とりあえず女子小学生ウォッチングもほどほどにしましょう、という重要な教訓を含んだ映画。心当たりのある人は気をつけてくださいね!


(注:画像のサイトと記事の内容に関連性はありません)

(12/1追記:タイトル画像デカ過ぎるだろ!)
(12/2追記:愛情のデカさだそうです…)