邦画オールタイム・ベストテン

 依然として誤解をされている方が多いようですが、うちは別に夏帆さんについてのブログじゃなくて、あくまで硬派路線の映画ブログなので!そこんとこ夜露死苦


 というわけで、今年も「男の魂に火をつけろ!」さんの年末企画に参加します。今回は「邦画オールタイム・ベストテン」ですよ!
 昨年ぼくが選んだ「映画オールタイム・ベストテン」には、邦画が一本も入らなかったのですが、実はその後、勝手に自分の邦画オールタイム・ベストテンも決めてるんですよね。今回は新たに一から選びなおすことにしましたが、さてどうなるか。

 1.悪魔の手毬唄(1977年東宝市川崑監督、石坂浩二主演)
 2.子連れ狼 死に風に向う乳母車(1972年勝プロ、三隅研次監督、若山富三郎主演)
 3.資金源強奪(1975年東映、ふかさくきんじ監督、北大路欣也主演)
 4.蛇の道(1998年大映黒沢清監督、哀川翔主演)
 5.蘇える金狼(1979年角川春樹事務所、村川透監督、松田優作主演)
 6.危いことなら銭になる(1962年日活、中平康監督、宍戸錠主演)
 7.ガメラ2 レギオン襲来(1996年大映金子修介監督、水野美紀主演)
 8.女優霊(1996年、中田秀夫監督、柳ユーレイ主演)
 9.日本暴力列島 京阪神殺しの軍団(1975年東映山下耕作監督、小林旭主演)
 10.野良猫ロック セックス・ハンター(1970年日活、長谷部安春監督、梶芽衣子主演)

 例によって今の気分で選んだ10本。前のと変わってるような変わってないような。
 1位は、市川崑金田一シリーズはどれも大好きなんですが、この映画の石坂浩二若山富三郎のほのぼのとしたコンビネーションが最高です。これで坂口良子が出ていれば…というのは贅沢ですかそうですか。
 2位は三隅研次の「子連れ狼」ではこれがベスト。クライマックスのひとり「プライベート・ライアン」みたいな若山先生のスパルタンな暴れっぷりと、加藤剛のストイックなかっこよさに敬意を表して。
 3位は、深作欣二(いろいろあってひらがな表記ですが)の傑作強奪アクション。12月にDVD化されるので未見の人はぜひ!
 4位は黒沢清枠で、「CURE」「叫」と迷ったのですが、哀川翔と最後のアレが決め手ということで。
 5位は松田優作。いちいち登場人物のセリフを真似したくなる映画(特に成田三樹夫)。前野曜子の主題歌も泣かせる!
 6位は日活アクション代表。中平康の軽妙な演出に池田一朗山崎忠昭のツイストの利いた脚本(原作は都築道夫)、そしていつものイメージを粉砕する浅丘ルリ子の体を張ったコメディエンヌぶりが超キュート!
 7位は怪獣映画枠。「キングコング対ゴジラ」もいいけど、札幌の狸小路が破壊されるシーンを、実際の狸小路の映画館で見たという疑似体験の思い出が強いので。
 8位は怪談映画。これは怖かった!「蛇の道」もそうだけど“見てはいけない映像を見てしまう”というモチーフが好きなんですね。
 9位は、以前一ヶ月間仕事を休んでいたあいだ、連日連夜東映やくざ映画を見ていたなかで一番印象に残った映画。
 10位には日活ニューアクションを。同じ長谷部安春の「野獣を消せ」と迷いましたが、やっぱり梶芽衣子ですよ!



 あーこうやって見ると、岡本喜八石井輝男鈴木清順三池崇史の作品がぜんぜん入ってない…。その他にも、「日本沈没」に「魔界転生」、「新幹線大爆破」、「戦国自衛隊」「復活の日」の角川大作路線、「仁義なき戦い」シリーズ、「座頭市血煙り街道」、「眠狂四郎女妖剣」、「ドーベルマン刑事」、「忍者武芸帖 百地三太夫」、「太陽を盗んだ男」、「沖縄やくざ戦争」、「仁義の墓場」、「ルパン三世カリオストロの城」、「機動警察パトレイバー the Movie」「GONIN」、「南国土佐を後にして」、「俺は待ってるぜ」、「狙撃」、「俺達に墓はない」、「十三人の刺客」、「ゴキブリ刑事」、「D坂の殺人事件」、「椿三十郎」、「岸和田少年愚連隊」、「ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状」とか…。