いとうせいこう・みうらじゅん「見仏記」「見仏記2」

見仏記 (角川文庫)

見仏記 (角川文庫)

見仏記〈2〉仏友篇 (角川文庫)

見仏記〈2〉仏友篇 (角川文庫)

 昨日標茶で買い求めた中から。様々な仏(ブツ)を前に論理的な考察を巡らすいとうせいこうと、ふざけてるようで直感的に本質を突くみうらじゅんのコンビネーションが絶妙。単に見るだけにとどまらず、仏像とそれを取り巻く環境を通じて日本各地の歴史や文化の変遷を勝手に想像したり、さらには重要文化財制度への疑問や怒りと、2人の話題はとどまることを知らない。“ものを見る”ことと“ものを考える”ことの楽しさを教えてくれる本。続巻2冊も探さないと。