フォロー・ミー

 なぜか海外でもビデオ化されていないらしいキャロル・リードの遺作。ときどきこういうのをやってくれるからNHKは油断ならない。
 中盤のどんでん返しを含めて一種の心理ミステリとも受け取れる映画だが、兄のアンソニーシェーファーが「スルース[探偵]」とか「ウィッカーマン」とか書いてる間に、弟のピーターは「アマデウス」やこの話を書いていたわけで、やっぱりどれもミステリ趣味が横溢。さすが連名で推理小説書いていただけの事はある。
 ところで自分は熱烈なカバンマニアなので、本作を見ているあいだ中、トボルが使っている白い肩掛けカバンが気になって仕方がなかった。自分もあんなバッグに果物やマカロン詰め込んで、昼間っからミア・ファローみたいな女の子とハマー映画の2本立て見に行きたいよ!