人蛇大戦・蛇

人蛇大戦 蛇 [DVD]

　ブックオフで750円。せっかくDVDの数を減らしたのに、そのそばから買ってどうする。
　本物の蛇を大量動員し、なおかつ大量殺戮した映画ということで悪名高いが、おかげで蛇嫌いはもちろん、蛇を愛する人にも勧めにくいというなんとも厄介な作品。それでもちゃんと日本公開されているのだから、80年代の映画界は香港も日本もどうかしていたのかも知れない（配給は「スナッフ」でおなじみジョイパック・フィルム。さすがだ）。
　ネット上にもスタッフ・キャストに関する詳しい情報がなかなか見つけられなかったのだが、「まぜるなきけん」さんの記事によると結構豪華な面々が集結していた模様。やっぱり本家「タワーリング・インフェルノ」に対抗したのか？なおIMDbに記載のデータは誤りが多いので注意（なぜかケニー・ビーが主演になっている）。
　出演者で自分が唯一見覚えのあった「ドラゴン怒りの鉄拳」「ドラゴンへの道」でおなじみ魏平澳(ウェイ・ピンアオ)が例によって調子に乗りまくり、跳んだり跳ねたり踊ったりの大ハッスル。妙に影の薄い主人公を押しのけて、事実上の主演といってもいいくらいの活躍。
　サントラ面では、当時香港映画でよく使われていたゴブリンの「ゾンビ」がいきなり流れる他、主人公とヒロインのデート場面にものすごく聞き覚えのある曲が使われていて、見ているあいだ、何の曲だったか必死で考えていた。
　あ！いま思い出した！「ワイルド・ギース」のラストシーンに流れる曲だ！
　いつも思うんだけど、こういう香港映画の選曲担当の人って、みんないいセンスしてたんだなあ。特にショウ・ブラザーズの担当者。