「金曜ロードショー」と吹替版

 7月9日発売の「ダーティハリー アルティメット・コレクターズ・エディション」ですが、思い切って予約をキャンセルして、北米盤を買うことにしました。
 http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=ACT55346
 リージョンALL、全ディスク日本語字幕・吹替入りで、送料入れても8千円強と国内盤の半額以下。Amazonの割引価格よりもまだ安い。1,500円の廉価盤5枚+特典ディスクの値段と考えれば、はるかにお得です。
 さてイーストウッド山田康雄の吹替といえば、昨日の話の続きになりますが、90年代の初め頃に「金曜ロードショー」で50年代〜60年代の映画を古い吹替音源のままで放映したことがあって、そのとき見た「戦略大作戦」には完全にノックアウトされました。
 映画そのものの面白さはもちろん、とにかく山田康雄を筆頭に、テリー・サバラス大平透ドナルド・サザーランド宍戸錠らの掛け合いが絶妙で、特に宍戸錠は声もしゃべり方もサザーランド本人にそっくり。“特技・犬の遠吠え”のギャグまでほぼ完コピする怪演を披露。

戦略大作戦 [DVD]

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 残念ながら現行のDVDには吹替音声は収録されていないのですが、当時の録画テープは今でも大事にとってあります。
 この頃の「金曜ロードショー」では他にも、コミカルなジェームズ・カーン青野武が楽しい「エル・ドラド」、ティッピ・ヘドレン=二階堂有希子の「鳥」など、吹替版の魅力満載の作品を次々と放映してくれました(そういえばどちらも主役の声は小林昭二)。
 「戦略大作戦」や「エル・ドラド」などは2時間以上の本編を約90分に切り詰めたため、時にストーリーを繋ぐために強引にセリフを変更してあったりするのですが、それがまた妙なテンポの良さを産んでいたりしていたものです。
 クリント・イーストウッド監督の「黙れ!」に、スパイク・リー監督が応戦
 このイーストウッド翁のコメントも、自分の脳内では康雄ボイスで喋ってます(スパイク・リー大塚明夫)。