久々に釧路駅前の北大通界隈を徒歩でブラブラしてみる。子供の頃に通った本屋も、ほとんどそのまま変わっていない店、あるいは山下書店のように無くなってしまった店と様々。
 十数年ぶりに釧路駅の中を覗いてみたら、駅内の古本屋がまだ残ってた!しかも場所が広くなって、なんか莫大な量の本が雑然と積まれている!迷路のような本棚とダンボールの山の間になぜか等身大の人形が置かれたり、とても駅構内とは思えないカオティックな空間。これだけ本があって、ほとんど掘り出し物がないというのがまたそれっぽくて宜しい。せっかくなので泡坂妻夫「乱れからくり」(角川文庫版)を購入。
 ちなみにかつての駅地下への入り口は全て塞がれてしまって跡形も無い。あのステーションデパートのカオス感も好きだったなあ。
 地下通路を抜けて駅裏へ出ると、ここもほとんどの店がシャッターを降ろしている。なぜか米軍のジャングルファイティーグが大量に置いてあった古着屋も同様。
 豊文堂書店の本店へ足を向けると、季刊映画宝庫のバックナンバーがまだ2冊残っていた。ここで昔買った「キングコング」特集号は今でも大事に持っている。「悪魔に委ねよ 大和屋竺映画論集」も気になるが、それより「荒野のダッチワイフ 大和屋竺ダイナマイト傑作選」を入手するのが先だろう、と自分を戒める。
 わずか2時間程度の彷徨だったが、とても懐かしい冒険だった。暖かくなったら、再度実施する予定。