H・P・ラヴクラフトのダニッチ・ホラー その他の物語

 ラヴクラフトの「家の中の絵」「ダニッチの怪」「祝祭」を人形劇化。
 ミッキー・カーチスの飄々とした語りの中に不気味な真相が暗示される、ショートショート風味の「家の中〜」が一番よかった。メイキングでは「×××と言えば市川崑監督の「野火」がクライテリオンから発売されてね〜」と嬉しそうに語る姿も。
 「ダニッチ〜」はアーミティジ博士を狂言回し(声:遠藤憲一!)に、原作をコンパクトに映像化。いきなりウィルバーが番犬に殺されるところから始まり、回想を挟んで活劇調のラストになだれ込む。確かに原作のクライマックスをそのまま映像化するのは難しいのだが。