今朝はいつも見逃してしまう「牛山純一 20世紀の映像遺産」(BS朝日)を後半のみ視聴。演出・大島渚、ナレーター・戸浦六宏による「ごぜ・盲目の旅芸人」。最後の高田瞽女・杉本キクエと、弟子の杉本シズ、難波コトミらの旅する姿を追い続けるのだが、彼女たちの三味線と歌声に圧倒されるのは勿論、放映当時の現代だった(そして最早失われてしまった)70年代の風景、随所に挿入される独特のタッチで瞽女たちの姿を描いた斎藤真一の絵画も印象的。
 中でも強烈なのが、古い神社に残された、視力を失ってしまった子供を持つ親たちが奉納した絵馬の数々。稚拙ながらも我が子に光を取り戻そうとする親の必死の願いが凝縮された絵や文章が描かれ、一度見たら忘れられない程の衝撃を残す。